TOEIC Part5の品詞問題では、選択肢の意味がどれも近く感じられ、決め手がないまま時間だけが過ぎることがあります。実は選択肢の並びには、繰り返し出る決まった形のパターンがあります。
この記事で分かること
- TOEIC Part5の品詞問題で繰り返し出る5つのパターン
- パターンごとに判断がずれやすい理由
- 基本の解き方や品詞そのものの判断手順を確認できる場所
対象:TOEIC L&R Part5(2026年度時点の試験形式)
TOEIC Part5品詞問題で繰り返し出るパターンとは
TOEIC L&R Part5は、短い英文の空所に入る語を4つの選択肢から選ぶ穴埋め形式です。問題数は全部で30問です(IIBC「テストの形式と構成」・2026年9月21日確認)。形式や問題数は改定されることがあります。本記事で「パターン」と呼ぶ分類は、公式の発表ではなく編集部が学習用に整理したものです。このうち、名詞・形容詞・副詞のどれを入れるかを問う品詞問題は、毎回異なる単語が使われていても、選択肢の形の並びは似た型を繰り返します。
品詞問題そのものを解く手順は、TOEIC Part5品詞問題の解き方 語尾で判断に整理済みです。本記事は、その手順を使う場面でよく出会う5つのパターンの整理に絞ります。品詞そのものの見分け方があいまいな場合は、品詞問題の解き方 語尾と働きで判断する手順を先に確認してください。
つまずくのは「パターンの手がかり」を後回しにすること
品詞問題では、選択肢の形が示すパターンより先に、日本語の意味で決めようとすると迷いが生じます。代表的なつまずきは3つあります。
1つ目は、名詞の直後には必ず形容詞が入るという思い込みです。実際には名詞が2つ連続して複合名詞になる形があり、後ろの語も名詞になることがあります。2つ目は、-ingと-edの分詞形容詞をどちらも同じ「形容詞」として扱ってしまうことです。修飾する語が動作をする側かされる側かで、選ぶ語尾が変わります。3つ目は、fewとa fewのように形の似た数量表現を、1つの語として覚えてしまうことです。
3つのつまずきは、選択肢の形を確認する前に、意味だけで決めてしまうために起こります。
品詞問題の頻出5パターンを順に確認する手順
TOEIC Part5の品詞問題には、同じ紛らわしさが繰り返し出るパターンがあります。以下の順番で確認してください。

パターン1:複合名詞になるパターン
冠詞の直後に名詞があり、その後ろにも空所がある場合、空所には形容詞ではなく名詞が入り、2語で1つの複合名詞になることがあります。手前の語が何を修飾しているかを先に確認します。
Mr. Sakurai in procurement reviewed the marketing budget before the meeting. (調達部門のサクライさんは、会議の前にマーケティング予算を確認しました。) → marketingは形容詞に見えますが名詞で、budgetと組み合わさり「マーケティング予算」という複合名詞になります。
パターン2:分詞形容詞(-ing/-ed)のパターン
名詞を修飾する語が-ingか-edかで迷うときは、その名詞が動作をする側かされる側かを確認します。名詞自身が動作を起こす場合は-ing、名詞が動作を受ける場合は-edを選びます。
The increasing demand for the new service surprised Mr. Matsumoto’s sales team. (新サービスへの需要の高まりは、マツモトさんの営業チームを驚かせました。) → demand自身が「増えている」動作をする側なので、-ingのincreasingを選びます。
パターン3:数量・程度を表す副詞のパターン
副詞が形容詞や動詞を修飾する位置に来るパターンです。形容詞の直前には副詞、名詞の直前には形容詞という語順の手がかりを使います。
Mr. Nishimura found the new checkout process extremely efficient this week. (ニシムラさんは、今週、新しいレジの手順が非常に効率的だと感じました。) → 形容詞efficientを修飾する位置なので、副詞のextremelyを選びます。
パターン4:前置詞の直後にくる動名詞のパターン
前置詞の直後は名詞または動名詞が入ります。後ろに目的語となる名詞を直接取っている場合は、動名詞である可能性が高くなります。
The accounting team is responsible for processing the monthly invoices. (経理チームは、毎月の請求書処理を担当しています。) → processingの後ろにthe monthly invoicesという目的語が直接続いているため、動名詞のprocessingを選びます。
パターン5:形が似た数量表現のペアのパターン
数量を表す語には、形が似ていても意味が反対に近くなるペアがあります。few(ほとんどない)とa few(いくつかある)は、aの有無で意味が分かれるのが基本です。ただし文脈で変わる場合もあるため、選び方はfewとa few、littleとa littleの違いに任せ、ここでは例を1文だけ示します。
Mr. Fujii said few departments had submitted their reports by the deadline. (フジイさんは、期限までに報告書を提出した部門はほとんどなかったと言いました。) → 「提出した部門がほとんどない」という否定的な内容なので、a fewではなくfewを選びます。
確認問題(編集部作成)
上の5パターンのうち、パターン2とパターン4を使う問題を2問置きます。自分で解答を選んでから、下の解説を確認してください。
【確認問題1】 安全担当のヤマウチさんは、工場の朝礼で使う案内文を確認しています。選択肢A〜Dの中から、空所に合う語を選んでください。
The ( ) guidelines were sent to all factory workers this morning.
A. revise B. revising C. revised D. revision
【解答】 C
【解説】 guidelinesは「改訂される」側なので、パターン2の考え方から-edのrevisedを選びます。revising(-ing)を選ぶと、guidelines自身が改訂する側という意味になり、文の内容と合いません。
【確認問題2】 研修担当のイノウエさんは、入社時のオリエンテーション資料を作成しています。選択肢A〜Dの中から、空所に合う語を選んでください。
New employees should ask questions instead of ( ) the procedure.
A. guess B. guessing C. guessed D. guesses
【解答】 B
【解説】 前置詞ofの直後に、the procedureという目的語が直接続いています。パターン4の考え方から、動名詞のguessingを選びます。
※本問・本例文は編集部が作成したオリジナルです。過去問・教材からの転載ではありません。
間違えやすい罠:パターンの手がかりより意味を先に見てしまうこと
TOEIC Part5の品詞問題でパターン別に間違えるときは、パターンの手がかりより先に、日本語の意味で答えを決めています。
| やりがちな判断 | 正しい判断 | なぜずれるか |
|---|---|---|
| 名詞の直後は必ず形容詞が入ると思い込む | 名詞が2つ並ぶ複合名詞のパターンを疑い、後ろの語との組み合わせを確認する | 複合名詞は名詞同士が連続する形のため |
| -ingと-edの分詞形容詞を同じ「形容詞」として扱う | 修飾する名詞が動作をする側かされる側かを先に確認する | 分詞形容詞は能動・受動で語尾が変わるため |
| 前置詞の直後は名詞だけだと思い込み、動名詞の可能性を除外する | 後ろに目的語が続く場合は動名詞の可能性を先に確認する | 動名詞は前置詞の直後で目的語を直接取れるため |
| fewとa fewを同じ意味の語として覚えている | aの有無で意味が分かれる組み合わせと確認する(目安) | fewは「ほとんどない」、a fewは「いくつかある」の意味で使われるのが基本のため |
この4つの誤りは、意味より先にパターンの手がかりを確認する習慣があれば防げます。
学習順の別枠:TOEIC文法対策ピラーへ戻る
本記事が扱うパターン整理は、時制や仮定法のような分野の学習順とは別に、TOEIC Part5の品詞問題だけに関わる内容です。分野をまたぐ単独のクラスタのため、前提・次に学ぶ論点という並びは設定していません。TOEIC全体の文法対策の位置づけはTOEICの文法問題で失点しないための解き方で確認できます。
- 別枠の位置づけを確認する:TOEICの文法問題で失点しないための解き方(TOEIC文法対策ピラー)
- 基本の解き方を先に確認する:TOEIC Part5品詞問題の解き方 語尾で判断
- 品詞そのものの判断手順を確認する:品詞問題の解き方 語尾と働きで判断する手順
出典
TOEIC Part5の問題数と出題形式は、次の一次情報で確認しました。
【出典】
- 一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「テストの形式と構成」 https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html (2026-09-21 確認)
※試験制度・出題形式は変更されることがあります。受験前に必ず公式ページで最新の情報をご確認ください。
まとめ
- TOEIC Part5の品詞問題には、複合名詞・分詞形容詞・数量副詞・前置詞と動名詞・紛らわしい数量表現のペアという5つの頻出パターンがあります。
- 誤りは、選択肢の意味を先に確認し、パターンの手がかりを後回しにするときに起こりやすくなります。
- 分詞形容詞は、修飾する名詞が動作をする側かされる側かで、-ingと-edを使い分けます。
- 前置詞の直後に目的語が直接続く場合は、動名詞である可能性を先に確認します。
- 名詞・形容詞・副詞を識別する考え方そのものは、TOEIC以外の文法問題でも共通して使えます。
本記事は英語学習を目的とした情報であり、個別の学習指導・答案添削ではありません。 試験制度・出題形式は変更されることがあります。受験の際は必ず公式の最新情報をご確認ください。 → 免責事項(/policy/)
最終確認日:2026-09-21

