fewとa few、littleとa littleは、aの有無で意味の向きが変わります。しかも後ろに置ける名詞が、fewとlittleで違います。2つの条件が同時に動くため、形を選ぶ段階で手が止まりやすい組み合わせです。
この記事で分かること
- 名詞の種類と話し手の見方、2つの軸の使い方
- 4つの形を順に絞り込む4つの手順
- only a few・quite a fewなど、aの有無だけでは読めない形の扱い
対象:中学校・高等学校 学校文法(数量を表すfew・a few・little・a little)
結論:fewとa few、littleとa littleはどう使い分けるか
形は2つの質問に答えると決まります。1つ目は、後ろの名詞が数えられるかどうかです。数えられる名詞の複数形が来るならfew系、数えられない名詞が来るならlittle系を選びます。
2つ目は、話し手が量をどう見ているかです。「少しはある」と見ているならaを付け、「足りない、ほとんどない」と見ているならaを付けません。この2つを組み合わせると、次の4つの形になります。
| 数えられる名詞(複数形) | 数えられない名詞 | |
|---|---|---|
| 少しはある(aあり) | a few markers | a little sugar |
| ほとんどない(aなし) | few markers | little sugar |
質問は、名詞の種類を先に、話し手の見方を後に尋ねます。名詞の種類は、使われている意味を確かめれば、文中の語から手がかりを見つけられます。一方、話し手の見方は、前後の文脈を読み取らないと決まりません。手がかりを見つけやすい名詞の種類で候補を半分に絞ってから、読み取りが要る見方に進むと迷いが減ります。
名詞が数えられるかどうかに自信がないときは、先に可算名詞と不可算名詞の見分け方へ進んでください。本記事が受け持つのは、数えられるかが決まったあとの数量語の選び方です。
なお「aが付くと肯定的、付かないと否定的」という説明は、使い分けの目安です。次の見出しで、この目安が崩れる場面も確認します。
何が違うか:名詞の種類と、話し手の見方
fewとa fewは複数形の名詞の前に置き、littleとa littleは数えられない名詞の前に置きます。これが1つ目の軸で、学校文法では数と量の区別として整理されます。fewの後ろにmarkerのような単数形は続かず、数量を表すlittleの後ろにmarkersのような複数形は続きません。
2つ目の軸は、同じ量でも話し手の見方で形が変わる点です。会議に5人が来た場合、20人を見込んでいた人はfew people、2、3人を見込んでいた人ならa few peopleを選べます。何個までをa fewと呼ぶかは、規則で決まっておらず、話し手の判断に任されています。
この2軸は互いに独立しています。名詞の種類が決まっても、aの有無は決まりません。逆にaの有無を決めても、few系かlittle系かは決まりません。
ここで目安の限界を書いておきます。aの有無から肯定的・否定的を読む方法は、多くの文でうまくいきますが、例外がないわけではありません。話し言葉では強勢の置き方や前後の文脈によって、受け取られ方が変わることがあります。単独の一文だけでは、話し手の見方を読み切れない場合もあります。
本記事の扱う範囲は、数量を表す形容詞としての4つの形と、only・very・quiteが前に付く形までです。次の用法と比較は扱いません。
- a littleが形容詞を修飾する副詞の用法(a little tired など)
- 「小さい」の意味のlittle(little children など)
- fewerとless、many・muchとの比較
someとの関係は、記事末の「次に学ぶ論点」で案内します。
fewとa few、littleとa littleを選ぶ4つの手順
以下の順番で確認してください。名詞の種類を先に確かめ、そのあとで話し手の見方を読み、最後に慣用の形かどうかを見る並びです。

手順1:後ろの名詞が数えられるかを確認する
複数形の名詞ならfew系、数えられない名詞ならlittle系に絞ります。数量語の形は、後ろの名詞の種類に結び付いているためです。
名詞の種類は、その文での意味によって決まる場合があります。paperは「紙」の意味なら数えられないため、a little paperと書きます。「論文」や「新聞」の意味なら数えられるので、a few papersの形です。どちらの意味で使っているかを、先に確かめてください。
手順2:続く内容から話し手の見方を読む
文の後半や前後の文に、量をどう受け止めているかの手がかりが出ます。次のように分けて探します。
- 「ほとんどない」側に傾く内容:中止する、足りない、困る、期待に届かない
- 「少しはある」側に傾く内容:間に合う、まだ使える、行き先がある、始められる
手がかりが文中に見つからない場合は、前の文で話し手が何を期待していたかを探します。それでも決まらないときは、判定を保留して元の文脈に戻ってください。この手順は目安で、手がかりが逆向きに見える文もあります。
手順3:見方に合わせてaを付けるか決める
「少しはある」と読めたらaを付け、「ほとんどない」と読めたらaを付けません。手順1で決めた系統に当てはめると、4つの形のどれかが決まります。few系なら複数形、little系なら数えられない名詞の形を保ちます。
手順4:only・very・quiteが前に付いていないかを見る
慣用の形が前に付くと、手順3の結果と意味の向きが合わなくなる場合があります。次の表の3系統が、その代表です。慣用に当たるときは、慣用の意味を優先して読みます。
| 形 | 意味の目安 |
|---|---|
| only a few/only a little | ほんの少ししかない。aが付いていても、少なさを強調する側に寄る |
| very few/very little | ほとんどない。few・littleの意味を強める |
| quite a few | かなり多くの。a fewだけの場合より、多い側に寄る |
この3系統が、本記事の扱う慣用の範囲です。not a fewなど、これ以外の形は扱いません。
4手順の実演
次の編集部作成の例文で、4手順を順に当てはめてみます。
Few volunteers signed up for the beach cleanup, so the club will cancel it. (海岸清掃に申し込んだボランティアはほとんどおらず、部は中止にする予定です。)
→ 手順1:volunteersは複数形のため、few系に絞られます。 → 手順2:so以降が「中止する」という不足の内容のため、「ほとんどない」側と読めます。 → 手順3:aを付けない形で、fewです。 → 手順4:only・very・quiteは付いておらず、慣用の形には当たりません。
自作例文での比較
次の3組のうち、1組目と2組目は手順2で、3組目は手順4で、意味の向きが分かれます。どの段階で分かれるかを見てください。
【比較例文】(編集部作成・1組目) A:Few cafés in the old town stay open past nine, so Haruka eats at home. (旧市街で9時過ぎまで開いているカフェはほとんどなく、ハルカは家で食べます。) B:A few cafés in the old town stay open past nine, so Haruka has places to go. (旧市街には9時過ぎまで開いているカフェが数軒あり、ハルカは行き先に困りません。)
【判定の根拠】 手順1で、どちらもfew系に絞られます。手順2で、Aのso以降は不足(家で食べる)、Bは充足(行き先がある)と読めるため、Aはfew、Bはa fewです。
【比較例文】(編集部作成・2組目) A:Little snow fell on the ski slope this week, so the lessons moved indoors. (今週ゲレンデにはほとんど雪が降らず、講習は屋内に移されました。) B:A little snow fell on the ski slope this week, so the first class could start. (今週ゲレンデに少し雪が降ったので、最初のクラスを始められました。)
【判定の根拠】 手順1で、snowは数えられない名詞のため、little系に絞られます。手順2で、Aのso以降は不足(屋内に移す)、Bは充足(始められた)と読めるため、Aはlittle、Bはa littleです。1組目はfew系、2組目はlittle系で手順1の結果は違いますが、aの有無を決めているのはどちらも手順2の結果です。
【比較例文】(編集部作成・3組目) A:Only a few seats were left on the night train, so Okada booked a morning one. (夜行列車の席はわずかしか残っておらず、岡田さんは朝の便を予約しました。) B:Quite a few seats were left on the night train, so Okada took his time. (夜行列車の席はかなり残っていたので、岡田さんは急がずに決めました。)
【判定の根拠】 手順1で、seatsは複数形なので、few系に絞れます。手順2では、Aのso以降が不足、Bのso以降が充足の内容です。そのうえで手順4を見ると、Aにはonly、Bにはquiteが付いています。onlyは少なさを、quiteは多さを強める側に寄るため、手順2で読んだ向きと合います。aの有無だけで読むと、Bの意味を取り違えやすい点にも注意が必要です。
※本例文は編集部が作成したオリジナルです。教材からの転載ではありません。
間違えやすいパターン
次の表は、手順のどの段階で見落としが出たかを基準に、取り違えが起きやすい4つの場面を並べたものです。表中の英文と、前の節の実演の1文も、編集部が作成した例です。
| やりがちな判断 | 正しい判断 | なぜずれるか |
|---|---|---|
| Little emails arrived after the outage. | Few emails arrived after the outage. | emailsは複数形で数えられるため、手順1でfew系に絞ります。数量を表すlittleを選ぶのは数えられない名詞のときです |
| Few seats remain on the 9:00 shuttle, so you can still join us. | A few seats remain on the 9:00 shuttle, so you can still join us. | 手順2で、so以降が「まだ参加できる」という充足の内容と読めるため、この文脈ではaありのほうが前後の向きが合います。ただし文脈によっては、aなしで「残りわずか」を伝える読みもあります |
| Ms. Ito brought a little markers for the workshop. | Ms. Ito brought a few markers for the workshop. | markersは複数形のため、手順1でfew系に絞られ、aありの見方と合わせてa fewになります。aを付ける判断は合っていても、系統を取り違えています |
| Quite a few apprentices joined the factory tour on Thursday. を「ごく少数の見習いが参加した」と読む | 「かなり多くの見習いが参加した」と読む | quiteが付く形は多い側に寄ります。手順4を飛ばし、aの有無だけで読んだ場合に起きます |
4行とも、戻る手順が決まっています。間違えたときは、該当の手順だけを見直せば足ります。
次に学ぶ論点:someとanyの使い分けへ
この論点は、名詞が数えられるかどうかの判断を前提にしています。手順1で迷ったときは、先に前提の論点へ戻ると早く済みます。
数量を表す語には、few・littleのほかにsomeとanyもあります。someとanyの使い分け 肯定・否定・疑問文での判断では、数えられる名詞にも数えられない名詞にも付くこの2語を、文の種類で選び分ける考え方を確認できます。
本記事の2つの軸は、後ろの名詞が数えられるか、話し手の少なさの見方はどちらか、という2つの問いにあたります。ほかの使い分け記事が、どの問いで語が割れているかは、似た英語表現の使い分け 判断の軸を作る考え方の一覧表で見比べられます。
- 前提になる論点:可算名詞と不可算名詞の見分け方
- 次に学ぶ論点:someとanyの使い分け 肯定・否定・疑問文での判断
- 分野全体の順番:英語の品詞・文型の全体像
まとめ
- 形は、後ろの名詞が数えられるか(few系かlittle系か)と、話し手の見方(aの有無)の2つで決まります。
- 判断は「名詞の種類→続く内容から見方を読む→aの有無→慣用の確認」の4手順で進められます。
- few・littleは「ほとんどない」、a few・a littleは「少しはある」という見方を表します。ただし目安で、文脈や強勢で受け取られ方が変わることがあります。
- only a few・very few・quite a fewなどの慣用は、手順3のあとの手順4で確認し、当たる場合は慣用の意味を優先して読みます。
- 手順1では、名詞が使われている意味を先に確かめます。意味によって、数えられるかどうかが変わる場合があるためです。
本記事は英語学習を目的とした情報であり、個別の学習指導・答案添削ではありません。 試験制度・出題形式は変更されることがあります。受験の際は必ず公式の最新情報をご確認ください。 → 免責事項(/policy/)
最終確認日:2026-10-03

