be動詞と一般動詞は、どちらも動詞です。疑問文や否定文を作る場面では、文頭に Are を置くのか Does を置くのか、判断がつかなくなります。ここでは、動詞の形を先に調べて文の作り方を決める流れを示します。
この記事で分かること
- be動詞と一般動詞を、動詞の形から見分ける4つの手順
- 疑問文と否定文の作り方の違い(do・does・did の選び方を含む)
- be動詞の文に do を足してしまう誤りと、その直し方
対象:中学校の学校文法(be動詞と一般動詞の区別・疑問文と否定文)
結論:be動詞と一般動詞は動詞の形で見分けて文の作り方を決める
動詞が am・is・are・was・were のどれかなら be動詞、助動詞を除くそれ以外の動詞は一般動詞です。どちらかが決まると、疑問文と否定文の作り方も決まります。
| 項目 | be動詞 | 一般動詞 |
|---|---|---|
| 動詞の形 | am・is・are・was・were の5つ | be動詞以外の動詞(助動詞を除く) |
| 文の中での役割 | 主語が何か、どんな状態か、どこにあるかを言う | 主語が何をするか、何を持つかなど、動詞そのものが意味を担う |
| 疑問文 | be動詞を主語の前に出す | 文頭に Do・Does・Did を置き、動詞は原形(-s・-ed の付かない形)にする |
| 否定文 | be動詞の後ろに not を置く | 動詞の前に do not・does not・did not を置き、動詞は原形(-s・-ed の付かない形)にする |
中学英語のどの分野から学び直すかが決まっていない場合は、先に英文法のつまずきとは何か 学び直しの進め方で分野を選んでください。
be動詞と一般動詞は何が違うか:動詞が果たす役割
be動詞は、主語が何者か、どんな状態か、どこにあるかを言う動詞で、後ろに続く語句が主語の情報を運びます。一般動詞は、動詞そのものが「する」「持つ」「必要とする」のような意味を担います。have・like・need のように動作には見えない語も、一般動詞です。
次の2文は、役割の違いを見るための、編集部作成の例です。
The greenhouse is behind the library. The gardener waters the seedlings at dawn. (上は「温室は図書館の裏にあります」、下は「園芸係は夜明けに苗へ水をやります」の意味です。)
1文目の is は、主語と場所の語句をつなぎ、温室の位置を言っています。2文目の waters は、水をやる動作そのものを表します。
一般動詞は、さらに自動詞と他動詞に分かれます。この分類は自動詞と他動詞の違い 目的語の有無で見分けるの内容で、本記事では取り上げません。
学校文法での位置づけ
疑問文の始め方が be動詞の文と一般動詞の文で違う点について、小学校で指導している疑問文の範囲を挙げた解説の1文から、学校段階での手がかりを探します。
小学校において指導しているのは,疑問文のうち,be 動詞で始まるものや助動詞(can,do など)で始まるもの,疑問詞(who,what,when,where,why,how)で始まるものである。
(文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編」「文,文構造及び文法事項」の「文」の項)
引用の1文は、疑問文の始め方を be 動詞・助動詞(can,do など)・疑問詞の3種類挙げています。本記事で扱うのは前の2種類で、Do で始まる一般動詞の疑問文は、助動詞 do で始まる形に当たると読めます。ここまでは編集部による読み取りです。
確認した解説のPDFには「一般動詞」という語がなく、文構造の[主語+動詞+補語]の項が「be 動詞以外の動詞」と書いています。本記事では、助動詞を除く be動詞以外の動詞を、一般動詞と呼びます。
本記事で扱う範囲
- 扱う形:be動詞と一般動詞の現在形・過去形で、肯定文・疑問文・否定文を作る違い
- 扱わない形:be動詞が進行形や受動態の一部になる形(is walking・was built など)
- 扱わない形:助動詞を含む文(完了形の have を含む)、疑問詞で始まる疑問文、命令文、be・been・being の形
- 扱わない形:have を主語の前に出す英国式の疑問文(Have you got …? など)、強調の do(do like のような形)
- 扱わない形:5文型の判定(文型は別記事で扱います)
not は isn’t・don’t のように短縮されることがあります。本記事は短縮しない形で書きます。
be動詞と一般動詞を見分ける4つの手順
以下の順番で確認してください。動詞を決めて2つに分け、主語と時制から形を選び、疑問文と否定文の形を当てはめます。

手順1:文の動詞を1つ決める
文の述語になっている語を探し、動詞を1つに絞ります。品詞名があいまいで動詞を探せない場合は、先に英語の品詞の見分け方 8品詞の役割の整理方法に戻ります。
be動詞の後ろに動詞の形(-ing形・過去分詞)が続く文は、範囲外です。is walking や was built では、be動詞が助動詞の働きをして、後ろの動詞と1つの述語を作ります。助動詞を含まず、述語が1語だけの文で、手順2へ進みます。
手順2:動詞が am・is・are・was・were のどれかを確認する
手順1の動詞が、この5つのどれかに当たれば be動詞です。当たらなければ一般動詞です。be動詞は形が5つに決まっていて、一般動詞は形で列挙できないため、数の少ない側から当てはめます。
日本語から英文を作る場合は、言いたい内容から見当をつけます。「AはBだ」「〜にいる・ある」は be動詞、「〜する」「持っている」「必要だ」は一般動詞になることが多い内容です。「好きです」のように「です」で終わっても一般動詞になる語があるため、最終的には上の5つの形に当たるかで決めます。
疑問文にして確かめる方法もあります。動詞を主語の前に出すだけで疑問文になれば be動詞、Do・Does・Did を足す必要があれば一般動詞です。助動詞(can など)も前に出せるため、この確認が使えるのは助動詞を含まない文だけです。
手順3:主語と時制から使う形を決める
使う形は、主語と時制で決まります。
| 主語 | be動詞の現在形 | be動詞の過去形 |
|---|---|---|
| I | am | was |
| you、複数の主語(we・they・the members など) | are | were |
| he・she・it、単数の名詞 | is | was |
| 一般動詞の文の時制と主語 | 疑問文・否定文に使う do 系の語(do・does・did) |
|---|---|
| 現在で、主語が he・she・it か単数の名詞 | does |
| 現在で、それ以外の主語 | do |
| 過去(主語は問わない) | did |
一般動詞の肯定文では、do 系を使いません。動詞そのものが、時制と主語に合わせた形で述語になるためです。checks や cleaned のほか、I・you・we・they の現在形のような原形のままの形も含みます。
手順4:疑問文と否定文を作る
be動詞の文は、動詞の位置を動かして作ります。前の節の温室の文で試すと、次の形になります。
The greenhouse is behind the library. → Is the greenhouse behind the library? → The greenhouse is not behind the library.
一般動詞の文は、手順3で選んだ do 系の語を加え、動詞を原形に戻して作ります。
The gardener waters the seedlings at dawn. → Does the gardener water the seedlings at dawn? → The gardener does not water the seedlings at dawn.
waters が water に戻るのは、3人称単数の -s を does が引き受けるためです。
be動詞と一般動詞の自作例文での比較
次の2組は、手順を当てはめる例です。1組目は疑問文を、2組目は否定文を作ります。
【比較例文】(編集部作成・1組目) A:The ice rink is crowded on Saturday mornings. (アイスリンクは、土曜日の朝は混んでいます。) B:The rink manager checks the ice on Saturday mornings. (リンクの管理者は、土曜日の朝に氷の状態を点検します。) 疑問文: A → Is the ice rink crowded on Saturday mornings? B → Does the rink manager check the ice on Saturday mornings?
【判定の根拠】 Aは、手順2で is が be動詞に当たり、手順3の表で主語に合う形と確かめ、手順4で is を主語の前に出します。Bの checks は5つの形に当たらず、一般動詞です。手順3で、現在で主語が単数の名詞なので does を選び、手順4で checks を check に戻します。
【比較例文】(編集部作成・2組目) A:The oven was hot before closing. (オーブンは、閉店前は熱くなっていました。) B:The baker cleaned the oven before closing. (パン職人は、閉店前にオーブンを掃除しました。) 否定文: A → The oven was not hot before closing. B → The baker did not clean the oven before closing.
【判定の根拠】 Aの was は5つの形の1つで、手順2で be動詞です。手順3の表で主語に合う形と確かめ、手順4で was の後ろに not を置きます。Bの cleaned は5つの形に当たらず、一般動詞です。手順3で過去なので did を選び、手順4で cleaned を clean に戻します。
※本例文は編集部が作成したオリジナルです。教材からの転載ではありません。
be動詞と一般動詞の間違えやすいパターン
疑問文や否定文の形だけが先に思い出されると、どちらの動詞の文かの判断が後回しになります。その結果、be動詞の文に do 系が重なり、一般動詞の文に be動詞用の型が当たります。以下の英文は、誤りを含む文も編集部が自作しました。
| やりがちな判断 | 正しい判断 | なぜずれるか |
|---|---|---|
| Does the print shop is open on Sundays? と作る | Is the print shop open on Sundays? | is は動詞そのものです。動詞を前に出すだけで疑問文になるので、Does を足すと、動詞が2つ並ぶ形になります |
| Opens the cargo office on Sundays? と、opens を前に出す | Does the cargo office open on Sundays? | opens は5つの形のどれにも当たらず、一般動詞です。前に出す型は be動詞の文のものなので、Does を文頭に置き、動詞は open に戻します |
| Does the nurse checks the charts at night? と作る | Does the nurse check the charts at night? | 3人称単数(he・she・it など)の -s は、does が引き受けています。動詞に -s を残すと、同じ情報を2回示すことになります |
| Did the parcel arrived before noon? と作る | Did the parcel arrive before noon? | 過去の情報は did が持ちます。arrived の -ed が残ると、疑問文の中で過去が二重になります |
| The corridor is dark at night. の否定文を The corridor does not dark at night. と作る | The corridor is not dark at night. | dark は is の後ろに置かれた語で、動詞は is の1つだけです。否定文は is の後ろに not を置いて作ります |
次に学ぶ論点:文型の見分け方へ
文型の判断は、文の動詞を確定する工程から入ります。本記事の手順1と手順2を済ませておけば、その工程を終えて文型の手順に進めます。動詞の後ろの語句が文の中で果たす役割の分類は、英語の文型の見分け方 SVOCの判断の手順の内容です。
中学英語を通して学び直す場合の順番と期間の目安は、英語のやり直しはどこから始めるか 独学の順番と期間が参考になります。
この論点は「英語の品詞の見分け方」を前提にしています。手が止まる場合は前提から確認してください。
- 前提になる論点:英語の品詞の見分け方 8品詞の役割の整理方法
- 次に学ぶ論点:英語の文型の見分け方 SVOCの判断の手順
- 分野全体の順番:英語の品詞・文型の全体像 品詞一覧と学ぶ順番
出典
【出典】
- 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編」 https://www.mext.go.jp/content/20210531-mxt_kyoiku01-100002608_010.pdf (2026-10-03 確認)
※学習指導要領は改定されることがあります。本記事の記述は上記告示時点のものです。
まとめ
- 動詞が am・is・are・was・were のどれかなら be動詞、助動詞を除くそれ以外の動詞は一般動詞です。
- 見分けは、動詞を決める、5つの形に当たるか調べる、主語と時制から形を選ぶ、疑問文・否定文を作る、の4手順です。
- be動詞の疑問文は動詞を主語の前に出し、否定文は動詞の後ろに not を置きます。
- 一般動詞の疑問文・否定文は do・does・did を加えて作り、動詞は原形に戻ります。
- 動詞を先に決めてから形を選ぶと、be動詞の文に do 系を足す誤りを防げます。
本記事は英語学習を目的とした情報であり、個別の学習指導・答案添削ではありません。 試験制度・出題形式は変更されることがあります。受験の際は必ず公式の最新情報をご確認ください。 → 免責事項(/policy/)
最終確認日:2026-10-03

