TOEIC Part6の解き方 文法問題と文脈問題の手順|英文法の地図

TOEIC Part6の解き方を文法問題と文脈問題で解説する記事のアイキャッチ 試験対策(TOEIC・英検)

TOEIC Part6では、Part5と同じように空所の文だけを読むと、選択肢が2つ残ったまま決まらない設問があります。空所の文の中で答えが決まる設問と、前後の文を読まないと決まらない設問が混ざっているためです。

この記事で分かること

  • 設問を、空所の文で決まるものと前後の文が要るものに仕分ける手順
  • 時制・接続表現・代名詞の選択肢を、前後の文から決める順番
  • 選択肢が一文の設問を、指示語・接続表現・時間の流れで照合する方法

対象:TOEIC L&R Part6(2026年度時点の試験形式・長文穴埋め問題)

TOEIC Part6の設問の形:長文穴埋め16問と問題の分け方

Part6は、TOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC)のリーディングセクションで、16問を占める長文穴埋め問題です。セクション全体は75分・100問です。各長文に設問が4問ずつ付くため、長文は4つです(4つは編集部の計算)。選択肢には、単語・句のほかに一文が並ぶ設問もあります(出典:IIBC「テストの形式と構成」)。

比べる点Part5Part6
形式(公表値)短文穴埋め問題・30問長文穴埋め問題・16問(各長文に4問)
選択肢(公表値)4つ4つ(単語・句、または一文)
答えの手がかり(編集部の整理・公表値ではない)空所のある文の中空所のある文、または前後の文

本記事は、答えの手がかりがある場所で設問を分けます。空所の文の中で決まる設問を文法問題、前後の文が要る設問を文脈問題、そのうち選択肢が一文の設問を文挿入問題と呼びます。この呼び名は編集部のもので、公式の分類ではありません。Part7にある、文書内で一文を挿入する箇所を選ぶ設問は、別の形式のため扱いません。

文法問題の手順はPart5と共通のため、再掲しません。仕分けはTOEICの文法問題で失点しないための解き方、前置詞と接続詞はTOEIC Part5 前置詞と接続詞の見分け方の手順を使います。

つまずくのは、空所の文だけを読んで答えを確定すること

Part5は1文に空所が1つなので、空所の文だけで決める習慣がつきます。この習慣をPart6に持ち込むと、手がかりが別の文にある設問で、選択肢を絞り込めません。前の文で答えが変わる例です(編集部作成)。空所の文は、どちらも次の1文です。

The new tablet menus (  ) the paper menus at all tables.

選択肢が replaced と will replace の2つのとき、前の文が次の文なら、答えは replaced です。

Last week, the restaurant changed how orders are taken.

同じ2つの選択肢で、前の文が次の文なら、答えは will replace です。

Starting next Monday, the restaurant is changing how orders are taken.

空所の文に時を表す語はなく、時の手がかりは前の文にあります。

空所の前後で何を確認するか:解き方の5つの手順

以下の順番で確認してください。

空所の前後で確認する5つの手順の図

手順1:選択肢の違いで4問を仕分ける

各長文の4問は、先に選択肢だけを見て、違いの種類を確認します。

  • 語形の違い(動詞の形・代名詞など) → 手順2(文法問題として試す)
  • 語の意味の違い(接続副詞・名詞・動詞など) → 手順3(文脈問題)
  • 選択肢が一文 → 手順4(文挿入問題)

解く順番は、空所の文で決まる設問、前後の文が要る設問、一文の設問の順です。一文の選択肢は前後の文と突き合わせるため、前後の空所を先に決めておきます。

手順2:空所の文だけで決まるかを試す

空所の文を読み、4つの選択肢のうち3つを文の構造から外せるかを試します。外せれば文法問題で、前後の文は読まずに決められます。

空所の文に時の向き(過去・未来)を決める語があれば、TOEIC Part5時制問題の解き方 時を表す語の手順で決まります。決める語がないとき、または候補が2つ残るときは、手順3へ進みます。

手順3:前の文と後ろの文から手がかりを探す

空所の文で決まらないときは、選択肢の種類ごとに、手がかりのある文を探します。

選択肢の種類先に見る場所決め方
動詞の形(時制)他の文の日付・時を表す語時の向き(過去・現在・未来)を決め、その向きの形を選ぶ
接続副詞(However など)空所の前の文と後ろの文2文の関係(逆・結果・例)を言葉にしてから、その働きの語を選ぶ
代名詞(it・them など)空所より前の文の名詞指す名詞の数と、人か物かを合わせる。前の文に見つからないときは、後ろの文も確認する
意味の違う名詞・動詞前後の文が述べている内容前後に出ている話題の語と、意味がつながるものを選ぶ

接続副詞の設問を決めます(編集部作成)。

Heavy snow closed the mountain road on Saturday. (  ), the hotel offered a free night to guests who could not arrive.

選択肢は A. However、B. Therefore、C. For example、D. Likewise です。前の文は原因、後ろの文はその結果にあたるため、Therefore を選びます。他の3つは、逆・具体例・同じ向きの追加を示す語です。

現在完了と過去形で迷う設問は、現在完了と過去形の違い 使い分けの判断手順の手順で絞れます。現在完了の形に不安があれば、現在完了形の使い方 完了・経験・継続の3用法へ戻ってください。主節の過去形に引かれて従属節の形が決まる設問は、時制の一致とは 主節と従節の時をそろえる理由の規則を使います。

手順4:一文の選択肢は、指示語・接続表現・時間の流れで照合する

選択肢が一文のときは、4つの文のそれぞれから3つの手がかりを抜き出し、前後の文と突き合わせます。

  • 指示語(this・that・it・there など):選択肢の指示語の指す先が、直前の文を中心に見つかるか。後ろの文の指示語が指す先が、選択肢の中にあるか。
  • 接続表現(However・For this reason など):前の文との関係が、内容と合うか。
  • 時間の流れ:日付・順序・時制が、前後の文と同じ向きか。

The city pool will be closed from 10 to 14 June for cleaning. (  ) The regular lesson schedule will start again on 15 June.

空所に入る一文の例です(編集部作成)。

Children’s lessons will therefore be held at the school pool during that period.

that period は、直前の10〜14 June を指せます。therefore は、閉鎖から授業の移動へ続く結果をつなぎます。will be held は、前後と同じ未来の向きです。前後の文と矛盾する点が1つでもある文は、候補から外します。3つとも矛盾しない文は、候補に残ります。指示語や接続表現を持たない文は、その手がかりでは判定せず、時間の流れと話題で照合してください。

この3点は編集部の整理で、すべての文挿入問題が決まるとは限りません。

手順5:選んだ語句を入れて、長文を前から読み直す

選んだ語句をすべて入れて、長文を最初から読み直します。食い違いがあれば、その設問を見直します。

確認問題(編集部作成)

上の5手順だけで解ける長文を1つ置きます。手を動かしてから解答を見てください。

【長文】

Starting on 3 March, the second-floor reading room will be closed for repairs. During the repairs, the library (1) its reading programs in the main hall. The quiet study desks cannot be reserved while the repair crew is working. (2) Members can reserve a seat there by asking at the main desk.

【設問】

(1) A. held B. has held C. will hold D. was holding

(2) A. Please return all items borrowed from the reading room before 3 March. B. It will reopen on 1 May with new lighting. C. As an alternative, a study room at the community hall will open on weekdays. D. For this reason, the staff will check every returned book twice.

【解答】 (1) C (2) C

【解説】 手順1で、(1)は動詞の形違い、(2)は選択肢が一文と分かり、(1)から解きます。

(1) 空所の文には、時の向き(過去・未来)を決める語がなく、the repairs も前の文の工事を指すため、手順2では決まりません。手順3で、前の文の will be closed から、時の向きは未来と分かります。

(2) 手順4で、一文の選択肢から手がかりを抜き出します。後ろの文の there は場所を指すため、空所の文に場所が要ります。community hall を持つ C が答えです。A は before 3 March が閉鎖中の流れと逆で、there が閉鎖中の reading room を指します。B は、It の指す先が直前の文を中心に探しても見つかりません。入れると後ろの文の there が閉鎖中の reading room を指し、座席を予約できるという内容と食い違います。D は For this reason が受ける理由も、there の指す場所もありません。

手順5で、2つの答えを入れて通読すると、時の向きはすべて未来で、食い違いはありません。

※本問・本例文は編集部が作成したオリジナルです。過去問・教材からの転載ではありません。

間違えやすい罠:前後の文を見ないまま確定するケース

空所の文だけで選んだ語句は、前後の文で時の向きや指す先を確かめていないことがあります。一文の選択肢は、話題が同じというだけで自然に読めてしまいます。表の英文は、誤った判断に使う側も含めて、編集部が自作したものです。

やりがちな判断正しい判断なぜずれるか
選択肢が learn と learned のとき、Many members (  ) about the change by e-mail. の文だけを読み、現在形の learn を選ぶ前の文 Last month, the gym changed its opening hours. の Last month から、過去形の learned を選ぶ空所の文には時を表す語がなく、時の手がかりは前の文の Last month にあります(手順3)
The manager asked (  ) to send it again. で、同じ文にある単数名詞 manager に合わせて him を選ぶ前の文 The two clerks checked the invoice. の two clerks を指す them を選ぶmanager は asked の主語なので、目的語は別の人です。この2文に登場する別の人は、前の文の two clerks だけです(手順3)
前後の文と同じ名詞(library・reading room など)が入っている一文を選ぶ一文の指示語・接続表現・時間の向きが前後の文と矛盾せず、後ろの文の指示語の指す先も含む文を残す同じ名詞は離れた位置の文にも出せるため、それだけでは、その位置に置けるかの手がかりになりません(手順4)
一文の選択肢を、長文の中で最初に解く前後の空所を先に決めてから、一文の選択肢を照合する前後の文に空所が残っていると、指示語の指す先も時の向きも確定せず、照合する相手が定まりません(手順1)
1問ずつ答えを確定し、長文を読み直さない4つの答えを入れた長文を、前から通して読む各設問は別の空所の答えとつながることがあり、1問ずつ見ると時の向きや代名詞の指す先の食い違いが残ります(手順5)

次に確認すること:Part6の練習時期と学習計画

Part6の練習を何週目に入れるかは、TOEIC800点3ヶ月スケジュール 社会人向けの週ごとの配分と合わせて決めます。

この論点は「Part5の時制問題で、時を表す語から答えを決める手順」を前提にしています。手が止まる場合は前提から確認してください。

出典

【出典】

  • 一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「テストの形式と構成」 https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html (2026-10-03 確認)

※試験制度・出題形式は変更されることがあります。受験前に必ず公式ページで最新の情報をご確認ください。

まとめ

  1. Part6は長文穴埋め問題で、全体で16問、各長文に4問が付きます。
  2. 設問は、手がかりが空所の文にあるか前後の文にあるかで仕分けます。文法問題・文脈問題・文挿入問題は編集部の呼び名です。
  3. 手順は、仕分け、空所の文での判定、前後の文での手がかり探し、一文の照合、読み直しの順です。

本記事は英語学習を目的とした情報であり、個別の学習指導・答案添削ではありません。 試験制度・出題形式は変更されることがあります。受験の際は必ず公式の最新情報をご確認ください。 → 免責事項(/policy/)

最終確認日:2026-10-03

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