as ifの使い方 仮定法の時制と直説法の使い分け|英文法の地図

as ifの使い方を解説する記事のアイキャッチ 文法項目別の解き方

as if のあとの動詞が過去形や had+過去分詞になっていると、過去の話なのか今の話なのか決められません。It looks as if のあとに現在形が来る文もあり、仮定法かどうかの見分けもつきません。

この記事で分かること

  • as if の後ろが仮定法の形になる場合と、直説法の形になる場合の見分け方
  • 主節との時間関係で、過去形と had+過去分詞を選ぶ手順
  • as though を as if と同じ手順で扱える理由

対象:学校文法(as if・as though の後ろの節)

as ifとは何か(後ろに仮定法の形と直説法の形が来る表現)

as if は「まるで〜であるかのように」「〜のように見える」を表す接続詞で、後ろに〈主語+動詞〉の節が続きます。その節の動詞は、過去形や had+過去分詞の仮定法の形になる場合と、普通の時制(直説法)になる場合に分かれます。

次の2文は、同じ as if でも後ろの形が違います。

  • Ueda handles the old copier as if it were a fragile antique.

(上田さんは古いコピー機を、壊れやすい骨董品であるかのように扱っている。) → 実際は骨董品ではないため、過去形(be動詞は were)の仮定法です。

  • Sakai’s voice sounds as if he has a cold.

(坂井さんの声は、風邪をひいているように聞こえる。) → 話し手は実際に風邪だと見ているため、現在形の直説法です。

分かれ目は、話し手がその内容を事実と見ているかどうかです。学校文法の整理では、事実に反すると見る内容は仮定法、事実らしいと見る内容は直説法の形で表します。

多くの高校英文法の教材では、as if は仮定法の項目の中で扱われます。後ろの過去形を仮定法過去、had+過去分詞を仮定法過去完了の形と呼ぶ教材が多く、本記事もその呼び方に沿った整理です。wish の後ろの節(wish構文の使い方 仮定法との関係を整理)と同じ形を使います。仮定法の学習順(仮定法の全体像 過去・過去完了・未来・wishの関係)でも、wish と同じ段階に置かれています。

本記事が扱うのは、as if の後ろに〈主語+動詞〉が続く形です。as if to+動詞の形、as if だけで返事に使う言い方、as if の後ろに would を置く形、if only は扱いません。

as thoughはas ifと同じ形・同じ手順で使える

as though は、as if とほぼ同じ意味で使われる接続詞です。文体の違いや疑いの度合いなど、ニュアンスの差を説明する解説もあります。本記事では、仮定法の形か直説法の形かを as if と同じ手順で判定します。例は次の1文です。

  • Hasegawa spoke to the new intern as though he were the department head.

(長谷川さんは新人に、まるで部長であるかのような口調で話しかけた。) → 実際は部長ではないため仮定法です。主節の spoke と同じ時点の内容なので、過去形(were)になります。

つまずくのは「事実かどうか」と「主節の時点」の見極め

as if の文では、読み手は後ろの形から仮定法か直説法かを決められず、書き手は主節が過去になった途端に形を決められなくなります。

1つ目は、後ろの形だけで仮定法か直説法かを決めようとすることです。主節が過去のとき、同じ時点を表す直説法の as if 節も過去形になることが多く、仮定法過去と見た目が同じです。形だけでは区別がつきません。

2つ目は、形を決める基準の時点です。if節の仮定法過去は、本記事の整理では、話している今を起点に事実との距離を測ります。as if の起点は、主節の動詞の時点です。同じ感覚で作ると、主節が過去の文でずれます。

3つ目は、look・sound・seem などの語に引きずられることです。これらのあとでは直説法の文が多いと説明されますが、仮定法になる文もあります。動詞の種類だけでは決められません。

as ifの形を決める4つの手順を示した図

as ifの形を決める4つの手順(主節との時間関係で時制をずらす)

以下の順番で確認してください。

as ifの形を決める4つの手順を示した図

手順1:as ifの後ろが、話し手にとって事実かを確認する

学校文法の整理では、「実際は〜ではないが」を補って読み、意味が通れば仮定法です(手順3へ進みます)。補えず、実際にそうだと見ているなら直説法です(手順2へ進みます)。仮定法は事実との距離を過去形や had+過去分詞で表す仕組みで、事実と見ているなら距離を付ける理由がないためです。look などの動詞は、この判定に使いません。

手順2:直説法なら、普通の文と同じ時制で書く

as if を取り除いた文を作るときと同じように、述べたい時点で時制を選びます。今のことなら現在形、過去のことなら過去形です。主節が過去で、内容がそれより前の時点なら、直説法でも、学校文法の整理では had+過去分詞を使います。主節が過去のとき、同じ時点の内容は直説法でも過去形になることが多く、過去形も had+過去分詞も、形は仮定法と見た目が同じです。区別は手順1の判定が頼りです。

手順3:仮定法なら、as if 節の内容が主節と同じ時点か、前かを確認する

基準は、主節の動詞が表す時点です。主節が現在形でも過去形でも、その時点と同じなら「同じ時点」、より前なら「前」と数えます。主節の時制が変わると、基準も一緒に動きます。

手順4:同じ時点なら過去形、前なら had+過去分詞にする

同じ時点の内容は過去形にします。be動詞は、主語が単数でも were とするのが学校文法の説明で、口語では was が使われる場面もあります。前の時点の内容は had+過去分詞です。過去形の作り方は仮定法過去の使い方 現在の事実に反する仮定、had+過去分詞の作り方は仮定法過去完了をわかりやすく 過去への仮定と同じです。

山口さんがその町へ行ったことがない場面で、手順3・4の結果を並べます。

as if 節の内容as if 節の形主節が現在の文主節が過去の文
主節と同じ時点過去形(be動詞は were)Yamaguchi describes the town as if he were standing there.Yamaguchi described the town as if he were standing there.
主節より前の時点had+過去分詞Yamaguchi describes the town as if he had visited it.Yamaguchi described the town as if he had visited it.

主節が過去になっても、同じ時点の内容は過去形のままです。as if 節が had+過去分詞になるのは、主節の時点より前の内容を表すときです。

判定の実演:文を手順に当てはめる

例1:主節が過去で、as if 節が前の内容

  • Kimura answered as if he had never seen the plan.

(木村さんは企画書に目を通していたのに、一度も見ていないかのように答えた。) → 手順1で、実際は見ているため仮定法と判断します。手順3で、見たのは答えた時点より前です。手順4で had never seen にしています。

例2:主節が過去で、直説法

  • It looked as if the last train was gone, so Ito booked a hotel.

(終電はもう出てしまったようだったので、伊藤さんはホテルを取った。) → 手順1で「実際は〜ではないが」を補えず、終電が出たと見ているため直説法です。手順2で、見た時点の様子を述べる過去形になっています。

確認問題(編集部作成)

上の4手順だけで解ける問題を2問置きます。手を動かしてから解答を見てください。

【確認問題1】 営業部の清水さんは昨年の展示会に出席しておらず、今日、ブースの配置を見てきたかのように同僚へ話しました。空所に入る形を、本記事の手順で A〜C から選んでください。

Shimizu described the booth layout as if she (    ) it herself.

A. sees B. saw C. had seen

【解答】 C

【解説】 手順1で、実際は見ていないため仮定法と判断します。手順3で、展示会は昨年のことで、話した時点より前の内容です。手順4で had+過去分詞にするため、C が正解です。A は直説法の形で手順1と合わず、B は本記事の手順では同じ時点を表す形で、手順3と合いません。

【確認問題2】 次の2文それぞれの空所に、A と B のどちらを入れますか。

(a) The line is long, and it looks as if the wait (    ) an hour. (b) Onuki has never held a camera, but he explains as if he (    ) an expert.

A. is B. were

【解答】 (a) A (b) B

【解説】 (a)は手順1で「実際は〜ではないが」を補えません。行列が長く、実際にそうらしいと見ているため直説法です。手順2により、現在形の is を選びます。(b)は手順1で、実際は専門家でないと分かります。手順3で説明している時点と同じ内容のため、手順4により were が正解です。

※本問・本例文は編集部が作成したオリジナルです。過去問・教材からの転載ではありません。

間違えやすい罠:事実の見方と、主節の時点

as if は、後ろが仮定法でも直説法でも使える語で、形を決める手がかりが as if 自体にありません。基準にする時点も if節の仮定法とは違うため、主節が過去の文では形がずれます。

やりがちな判断正しい判断なぜずれるか
事実に反する内容に現在形を使う(Ueda handles the old copier as if it is a fragile antique.)学校文法の整理では過去形にする(Ueda handles the old copier as if it were a fragile antique.)普通の文と同じ感覚で現在形を当てています。「実際は〜ではないが」を補えば、事実に反する内容だと気づけます(手順1)
as if を見て仮定法の形にする(Sakai’s voice sounds as if he had a cold.)実際に風邪だと見ているなら現在形にする(Sakai’s voice sounds as if he has a cold.)as if という語を見た時点で形を決めています。話し手が事実と見ているかを先に確かめると、現在形が残ります(手順1)
主節が過去なので had+過去分詞にする(Hasegawa spoke to the new intern as though he had been the department head.)同じ時点の内容なら過去形のままにする(Hasegawa spoke to the new intern as though he were the department head.)主節が過去だから一段階下げる、と考えています。基準は主節の時点で、同じ時点の内容なら過去形のままで足ります(手順3)
前の時点の内容を過去形で止める(Kimura answered as if he never saw the plan.)学校文法の整理では had+過去分詞にする(Kimura answered as if he had never seen the plan.)見たのは答えた時点より前の内容なのに、同じ時点の形で止めています(手順3・4)

3行目の had been は、「以前は部長だったかのように」という前の時点の内容を表す形です。話しかけた時点で部長であるかのような口調を表したい文では、同じ時点を表す were になります。

次に学ぶ論点:as if の位置を仮定法の地図で確認する

この論点は「wish の後ろの節の時制」を前提にしています。手が止まる場合は前提から確認してください。

仮定法の学習順では、wish と as if が同じ段階にあり、その後に倒置と If it were not for、仮定法現在が続きます。

まとめ

  1. as if(as though)の後ろには、仮定法の形も直説法の形も来ます。分かれ目は、話し手が内容を事実と見ているかどうかです。
  2. 学校文法の整理では、「実際は〜ではないが」を補って読めれば仮定法、補えず実際にそうだと見ていれば直説法です。
  3. 直説法なら、普通の文と同じ時制で書きます。仮定法なら、主節と同じ時点の内容は過去形(be動詞は were)、前の内容は had+過去分詞です。
  4. 形を決める基準は、主節の動詞が表す時点です。主節が過去でも、同じ時点の内容は過去形のままになります。
  5. look・sound・seem などの語や主節の時制だけでは、仮定法か直説法かは決められません。

本記事は英語学習を目的とした情報であり、個別の学習指導・答案添削ではありません。 試験制度・出題形式は変更されることがあります。受験の際は必ず公式の最新情報をご確認ください。 → 免責事項(/policy/)

最終確認日:2026-10-03

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