仮定法未来の使い方 were toとshouldの違い|英文法の地図

仮定法未来の使い方を解説する記事のアイキャッチ 文法項目別の解き方

were toとshouldは、どちらも未来のことについて仮定するときに使う形です。同じ感覚で選んでしまうと、話者が想定している可能性の高さとずれた文になります。この迷いは、実現の見込みをどれくらい低く見ているかを、形を選ぶ基準にしていない一点から起きます。

この記事で分かること

  • were toとshouldのどちらを使うか判断する基準
  • if節と主節、それぞれで使える形の違い
  • 仮定法過去との作り方の違い

対象:学校文法(仮定法未来)

仮定法未来とは何か(were toとshouldで未来の仮定を表す形)

仮定法未来は、未来のことについて、話者が実現の可能性を低いと考えている仮定を表す形です。骨格は2つあります。1つは「If+主語+were to+動詞の原形 〜, 主語+would/could/might+動詞の原形 〜.」です。もう1つは「If+主語+should+動詞の原形 〜, 主節 〜.」です。

仮定法未来は、仮定法過去の形に慣れたあとに確認する論点です。「仮定法未来」という呼び方の位置づけは、教材によって扱いが異なります。were toとshouldの形を仮定法過去の一種として説明し、「未来」という名称は意味内容に基づく呼び方だと指摘する教材もあるためです。本記事では、多くの高校英文法の教材で使われている「仮定法未来」という呼び方に沿って整理します。

仮定法には、このほか現在の事実に反する仮定を表す仮定法過去、過去の事実に反する仮定を表す仮定法過去完了、wishに続く節で使う仮定法もあります。仮定法過去は仮定法過去の使い方 現在の事実に反する仮定、仮定法過去完了は仮定法過去完了をわかりやすくで確認できます。本記事が扱うのは仮定法未来だけです。

つまずくのは「可能性の高さ」と「主節に使える形」の見極め

were toとshouldで止まる場面は、2つの基準を混同しているところに集まります。

1つ目は、実現の可能性をどれくらい低く見ているかを確認しないまま、were toとshouldのどちらかを機械的に選んでしまうことです。were toは、実現の可能性がほぼゼロ、あるいは可能性の高低を問わない仮定に使います。一方でshouldは、万一という程度の、低いながらも起こりうる仮定に使います。この基準を先に確認してから、were toとshouldのどちらを使うか判断してください。

2つ目は、主節に使える形の幅を、were toとshouldで同じだと思い込むことです。were toの主節はwould・could・mightに限られ、willは使いません。一方でshouldの主節は、would・could・mightに加えて、will・命令文も使えます。この違いを知らないと、shouldの文でwillや命令文を見たときに誤りだと判断してしまいます。

次の見出しから、この2つの基準を1つの手順にまとめて確認します。

were toとshouldを使い分ける4つの手順

以下の順番で確認してください。まず可能性の高さを見積もり、if節の形を選び、主節の形を組み立てる並びです。

were toとshouldを使い分ける4つの手順を示した図

手順1:実現の可能性をどう見積もっているかを判断する

話している内容について、実現の可能性をほぼゼロ、あるいは可能性の高低を考えずに仮定しているのか、それとも万一という程度の低い可能性を認めているのかを見極めます。前者ならwere to、後者ならshouldに進みます。

手順2:ほぼゼロ、または可能性を問わない仮定ならwere toを使う

if節を「If+主語+were to+動詞の原形」にします。were toは、仮定法過去と同じ性質を持つ形で、実現する見込みがほとんどない、あるいは実際に起こるかどうかを問わずに仮の話として述べたいときに使います。

手順3:万一の低い可能性を認めるならshouldを使う

if節を「If+主語+should+動詞の原形」にします。shouldは、「万一〜としたら」という程度の、低いけれども起こりうる可能性を示すときに使います。

手順4:主節の形を組み立てる

were toを使った場合、主節の形は「主語+would/could/might+動詞の原形」に組み立てます。willは使いません。shouldを使った場合、主節はwould・could・mightに加えて、will・命令文も使えます。万一の事態が実際に起きたときの対応を伝える文脈では、willや命令文が選ばれやすくなります。

次の3文のうち、はじめの2文はwere toとshouldを使った仮定法未来、3文目は仮定法過去です。手順のどれに当てはまるか、順に確認してください。

  • If Tanimura were to move to a small town, he would need a car for errands.

(谷村さんが小さな町に引っ越すとしたら、日々の用事に車が必要になるだろう。) → if節はwere to moveにし、主節はwouldを使う手順4の形です。

  • If the printer should fail today, Fukushima will switch to the backup one.

(プリンターが今日万一故障したら、福島さんは予備機に切り替えるだろう。) → 手順3でshould failにし、手順4でwillを使っています。

  • If Fukushima had more time today, she would test the backup printer first.

(今日もっと時間があれば、福島さんは事前に予備のプリンターを試すだろう。) → 現在の事実に反する仮定のため、時制を過去形hadにし、wouldを使っています。未来の仮定ではなく仮定法過去です。

3文目は仮定法未来ではなく仮定法過去です。過去形を使う理由がまったく異なるため、混同しないよう手順1で先に見極める必要があります。

確認問題(編集部作成)

上の4手順だけで解ける問題を2問置きます。手を動かしてから解答を見てください。

【確認問題1】 出版社で市場分析を担当する瀬戸口さんは、紙の書籍市場が完全になくなるという、実現の可能性を問わない仮定を検討しています。「もし紙の書籍市場が完全になくなるとしたら、瀬戸口さんは電子書籍だけを扱う部署に異動するだろう」を英語にする場合、正しいのはどちらですか。

A. If print books were to disappear, Setoguchi would move to the e-book team. B. If print books should disappear, Setoguchi will move to the e-book team.

【解答】 A

【解説】 手順1で、実現の可能性を問わない仮定だと判断します。手順2でwere to disappearを使います。Aは手順4でwouldを使っており、willを使うBとは判断が分かれるところです。

【確認問題2】 製造ラインを管理する近藤さんは、部品の納入が万一1日遅れた場合の対応をマニュアルにまとめています。「万一部品の納入が1日遅れたら、近藤さんは代替の納入業者に連絡するだろう」を英語にする場合、空所に入るのはどちらですか。

If the parts delivery (    ) one day late, Kondo will contact another supplier.

A. should be B. were to be

【解答】 A

【解説】 手順1で、万一という程度の低い可能性を認める仮定だと判断します。手順3でshould beを使います。主節はwillのままでよく、shouldの主節にはwillも使えるため、were to beを使うBは誤りです。

※本問・本例文は編集部が作成したオリジナルです。過去問・教材からの転載ではありません。

間違えやすい罠:主節の形の思い込みと可能性の見誤り

主節の形を決めつけている誤りと、可能性の重みを見ていない誤りとでは、直し方が違います。表では、この2種類を分けて並べました。

やりがちな判断正しい判断なぜずれるか
were toの主節にwillを使う(If Tanimura were to move, he will need a car.)were toの主節はwould/could/mightにする(he would need a car.)were toは仮定法過去と同じ性質の形で、主節にwillは使いません
shouldの主節も必ずwould/could/mightにしなければならないと考えるshouldの主節はwill・命令文も使える(Fukushima will switch to the backup one.)shouldは万一の対応を伝える文脈と結びつきやすく、直接的な指示の形とも相性がよい形です
可能性の高さを考えずにwere toとshouldを入れ替えて使うほぼゼロ、または可能性を問わない仮定はwere to、万一の低い可能性を残す仮定はshouldにするどちらも未来の仮定を表しますが、話者が置いている可能性の重みが違います
未来の仮定にもif節をただの過去形にすればよいと考える未来のことについての仮定にはwere toかshouldを使う(現在の事実に反する仮定は仮定法過去)どちらも過去形に由来する形ですが、指している時間と可能性の強さが異なります

次に学ぶ論点:wish構文へ

仮定法未来は、仮定法という分野の学習順で仮定法過去完了の次にあたる論点です。仮定法未来の判断ができるようになったら、次はwishに続く節で使う仮定法に進みます。時制を1つずらすという考え方が少し違う形で使われるwish構文の使い方 仮定法との関係を整理で確認できます。仮定法全体の学習順は、仮定法の全体像 過去・過去完了・未来・wishの関係の学習順マップのとおりです。

まとめ

  1. 仮定法未来は、未来のことについて実現の可能性が低いと考えている仮定を、were toかshouldで表す形です。
  2. were toは、実現の可能性がほぼゼロ、または可能性の高低を問わない仮定に使い、主節はwould・could・mightに限ります。
  3. shouldは、万一という程度の低い可能性を認める仮定に使い、主節はwould・could・mightに加えてwill・命令文も使えます。
  4. 判断の手順は、可能性の高さを見積もり、if節の形を選び、主節の形を組み立てる、という並びです。
  5. 「仮定法未来」という呼び方の位置づけは教材によって異なるため、本記事は高校英文法で広く使われている呼び方に沿って整理しました。

本記事は英語学習を目的とした情報であり、個別の学習指導・答案添削ではありません。 試験制度・出題形式は変更されることがあります。受験の際は必ず公式の最新情報をご確認ください。 → 免責事項(/policy/)

最終確認日:2026-09-21

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