現在完了進行形は「have/has been+動詞の-ing形」で、動作がずっと続いていることを表す形です。現在完了形の継続用法と形が似ているため、どちらを使うか迷う場面があります。
この記事で分かること
- 現在完了進行形が使える場面を判断する手順
- 状態動詞を進行形にしない学校文法の扱いと、扱いが分かれる語
- 現在完了形の継続用法との使い分けの目安
対象:中学校 学校文法(現在完了進行形)
現在完了進行形は何を表すか(動作の継続を表す形)
この形は、have/hasのあとにbeenと動詞の-ing形を続けて作ります。過去に始まった動作が、今も続いていることを強調する表現です。
現在完了形の継続用法(have+過去分詞+for/since)と形が近く、混同しやすい表現でもあります。動作動詞を使って「ずっと〜し続けている」という進行中の感覚を強く出したいときに、この形を使います。
現在完了進行形を学ぶ段階は中学校です。動作の「継続」を現在完了形よりうまく表せる場面があることを踏まえ、平成29年告示の中学校学習指導要領の改訂で、指導事項に加えられました(出典は記事末)。
次の例文を見ると、動作が今も続いている様子がわかります。
- Yamashita has been practicing the violin since April.(山下さんは4月からバイオリンを練習しています。)
→ 4月に始めた練習が今も続いていることを表す文です。
次の見出しの主題は、この形が使える条件です。
つまずくのは「状態動詞との相性」と「用法の混同」
現在完了進行形が分からなくなる場面を分解すると、次の2つに整理できます。1つ目は、学校文法の原則では進行形にしないknow・like・want・believeのような状態動詞を、進行形にしてしまう誤りです。状態動詞と動作動詞の見分け方は、進行形にできない動詞とは 状態動詞と動作動詞の見分け方に任せ、本記事は現在完了進行形での扱いに絞ります。
状態が続いていることを言いたい場合は、進行形ではなく現在完了形の継続用法を使います。2つ目は、「ずっと続けている」という日本語だけで用法を判断し、経験や完了の用法と混同する誤りです。回数を表す語(three timesなど)がある文は、動作の継続ではなく経験の用法にあたるため、現在完了進行形は使いません。
この2つのつまずきは、どちらも「動詞の性質」と「文中の語句」を確認する順番を飛ばすことで起きます。次の手順で、確認する順番を整理します。
使い方を判断する4つの手順
以下の順番で確認してください。動作の継続を先に確認し、動詞の性質で検証してから形を作る並びです。

手順1:動作が今も続いているかを確認する
過去に始まった動作が、今も続いているか、直前まで続いていたかを確認します。ここで大切なのは「終わったことか、続いていることか」の見極めです。
手順2:動詞が動作動詞か状態動詞かを確認する
動詞がpractice・repair・runのような動作動詞か、know・like・wantのような状態動詞かを確認します。見分け方の詳細は、上で挙げた「進行形にできない動詞とは 状態動詞と動作動詞の見分け方」の記事に任せ、状態動詞なら原則として進行形にしません。
手順3:have/has been+動詞の-ing形を作る
主語に応じてhave/hasを選び、動詞を-ing形にします。三人称単数の主語のときはhas beenです。
手順4:for/sinceで開始点や期間を示す
いつから続けているか、またはどれくらいの期間続けているかを、for(期間)またはsince(起点)で添えます。これは、動作がいつから続いているかを示す働きです。
次の2文は、手順どおりに判定すると形の違いがはっきりします。
- Workers have been repairing the bridge for three months.(作業員は3か月前から橋を修理しています。)
→ repairは動作動詞のため、手順2で進行形にできると判断し、for three monthsで期間を示しています。
- Sato has known this town since she was a child.(佐藤さんは子どものころからこの町を知っています。)
→ knowは状態動詞のため、手順2で進行形にしないと判断し、現在完了形の継続用法を使っています。
2文目のように、状態動詞は現在完了進行形ではなく現在完了形の継続用法で表します。この継続用法そのものの判断手順は、現在完了形を扱った記事が参考になる内容です。
確認問題(編集部作成)
上の4手順だけで解ける問題を2問置きます。手を動かしてから解答を見てください。
【確認問題1】 中学3年生の中村さんは、部活のマラソン大会に向けてどれくらい走り込んでいるかを説明したいと考えています。「中村さんは先月からずっと毎朝走り込みを続けています」を英語にする場合、正しいのはどちらですか。
A. Nakamura has been running every morning since last month. B. Nakamura is running every morning since last month.
【解答】 A
【解説】 手順1で「今も続けている動作」であることを確認します。手順2でrunは動作動詞のため、進行形にできると判断します。手順3で作る形はhas been runningです。手順4でsince last monthが開始点を示しています。Bは現在進行形にsinceを組み合わせているため、開始点から今までの継続を表す形にはなっていません。
【確認問題2】 高校生の伊藤さんは、幼なじみの友人とどれくらい前から知り合いかを説明したいと考えています。「伊藤さんはその友人と保育園のころからずっと知り合いです」を英語にする場合、正しいのはどちらですか。
A. Ito has known that friend since preschool. B. Ito has been knowing that friend since preschool.
【解答】 A
【解説】 手順1で「ずっと続いている状態」であることを確認します。手順2でknowは状態動詞のため、学校文法の扱いに従い進行形にしないと判断します。手順3は状態動詞のため適用せず、使う形は現在完了形の継続用法(has known)です。手順4でsince preschoolが開始点を示しています。
※本問・本例文は編集部が作成したオリジナルです。過去問・教材からの転載ではありません。
間違えやすい罠:状態動詞と回数表現の混在
現在完了進行形の誤りは、状態動詞を進行形にすることと、回数を表す語と組み合わせることでほぼ説明できます。
| やりがちな文 | 正しい文 | なぜずれるか |
|---|---|---|
| Fujita has been knowing his boss for ten years. | Fujita has known his boss for ten years. | knowは状態動詞のため、学校文法では進行形にしない扱いです |
| Suzuki has been reading this novel three times this month. | Suzuki has read this novel three times this month. | three timesは回数を表す語で、経験の用法にあたるため継続の進行形とは結びつきません |
| The meeting has been continuing since nine this morning. | The meeting has continued since nine this morning. | continueは「続ける」という意味をすでに含むため、have been -ingと重ねると冗長になりやすく、学校文法では単純な現在完了や継続表現に言い換えることが多い言い方です |
誤りの共通点は、手順2の「動詞の性質」の確認を飛ばしていることです。動詞の性質を先に確認する順番を固定すると、この混在に気づけます。
次に学ぶ論点:現在完了形の使い分けへ
現在完了進行形の判断ができるようになったら、次は現在完了形全体の使い分けです。経験の用法をどちらの形で表すかという判断基準は、have been toとhave gone toの違いにまとまっています。継続の期間をforとsinceのどちらで示すかについては、forとsinceの使い分けで整理しています。
現在完了形の完了・経験・継続という3用法は、現在完了形の使い方で先に確認できる内容です。現在完了進行形が時制全体のどこに位置するかは、英語の時制の全体像で確認できます。
- 前提になる論点:現在完了形の使い方
- 次に学ぶ論点:have been toとhave gone toの違い
- 分野全体の順番:英語の時制の全体像
出典
【出典】
- 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編」 https://www.mext.go.jp/content/20210531-mxt_kyoiku01-100002608_010.pdf (印刷 p.47。PDF ビューア上は50ページ目、2026-10-18 確認)
※学習指導要領は改定されることがあります。本記事の記述は上記告示時点のものです。
まとめ
- 現在完了進行形は「have/has been+動詞の-ing形」で、過去に始まった動作が今も続いていることを表します。
- 判断の手順は、動作が今も続いているかを確認し、動詞が動作動詞か状態動詞かを確認し、形を作り、for/sinceで開始点や期間を示す、の4段階です。
- know・like・wantのような状態動詞は、学校文法の原則では進行形にしません。
- three timesのような回数を表す語がある文は、継続ではなく経験の用法にあたります。
- continueのように「続ける」という意味をすでに含む動詞は、have been -ingと組み合わせると意味が重複しやすくなります。
本記事は英語学習を目的とした情報であり、個別の学習指導・答案添削ではありません。 試験制度・出題形式は変更されることがあります。受験の際は必ず公式の最新情報をご確認ください。 → 免責事項(/policy/)
最終確認日:2026-10-18

