現在完了形の文でforとsinceのどちらを置けばよいか迷い、期間の長さを言っているのか起点を言っているのかを意識しないまま選んでしまうことがあります。この迷いは、後ろに置く語句の種類を先に確認しない一点から起きます。
この記事で分かること
- forとsinceを1つの基準で選び分ける手順
- sinceの後ろに節(主語+動詞)が続く形の扱い
- forとsinceを取り違えたときに起きる誤りのパターン
対象:中学校・高等学校 学校文法(現在完了形の期間表現)
結論:forとsinceはどちらを使うか
forとsinceの選び方は、1つの基準で決まります。期間の長さを言うならfor、起点となる時点を言うならsinceです。
現在完了形そのものの基本的な用法は現在完了形の使い方で扱っており、本記事はforとsinceの対比に絞って扱います。
forの後ろには、three yearsやsix monthsのような数字と単位を組み合わせた語句が続きます。a long timeやa whileのように、単位を伴わない期間の長さの語句が続くこともあります。sinceの後ろに続くのは「2020」「last April」のような特定の時点を表す語句、または「主語+動詞」の節です。
この基準は、現在完了形とセットで使う期間表現に限った判断です。過去形や単純な未来など、現在完了形以外の文でのforの使い方は、学校文法では別の扱いになるため、本記事の基準をそのまま当てはめません。
何が違うか:期間の長さと起点
forとsinceは、どちらも現在完了形に「期間」に関わる情報を付け加える語ですが、付け加える情報の種類が違います。
forが表すのは期間の量です。後ろに置けるのは、three years(3年間)やten minutes(10分間)のような数字と単位を組み合わせた語句です。a long time(長い間)やa while(しばらくの間)のように、単位を伴わない語句が続くこともあります。始まりの時点そのものには触れず、どれだけの長さかを示します。
sinceが表すのは期間の起点です。後ろに置けるのは、2020やlast summerのように特定の時点を表す語句、または主語と動詞を含む節です。sinceは終わりまでの長さには触れず、いつから始まったかだけを示します。
量を言っているか、点を言っているか。forとsinceを分けるのは、この問いへの答えだけです。
forとsinceを判断する4つの手順
以下の順番で確認してください。言いたい情報の種類を先に区別し、そのあとで後ろに置く語句の形を確認する並びです。

手順1:期間の長さを言いたいか、起点を言いたいかを区別する
まず、伝えたい情報が「どれだけの間続いているか」なのか、「いつから始まったか」なのかを区別します。日本語の下書きが「〜間」であれば期間の長さ、「〜から」「〜以来」であれば起点です。この区別を先にしないと、後ろに置く語句の形を決められません。
手順2:期間の長さを言うなら、forの後ろに期間の長さを表す語句を置く
期間の長さを言う場合は、forの後ろにthree weeksやtwo yearsのような数字と単位を組み合わせた語句を置きます。a long timeのように、単位を伴わない語句を置くこともあります。forは量を表す前置詞のため、後ろに続くのは期間の長さを表す語句です。
手順3:起点を言うなら、sinceの後ろに時点または節を置く
起点を言う場合は、sinceの後ろに2020やlast summerのような特定の時点を表す語句を置きます。he joined the teamのように、主語+動詞の節を置くこともあります。sinceは1つの時点を指す語のため、期間の長さを表す語句とは組み合いません。
手順4:現在完了形とセットで使っているかを確認する
最後に、forやsinceを含む文が現在完了形かどうかを確認します。この基準は現在完了の期間表現に絞った判断です。過去形や単純な未来でのforの使い方は、学校文法では別の扱いとして説明されるため、その場合はこの基準をそのまま当てはめません。
自作例文で比較する
上の3手順で、実際にどちらを選ぶかを3組の例文で確認します。
【比較例文】(編集部作成・1) A:Matsumoto has ridden the bike for seven years.(松本さんは7年間その自転車に乗っています。) B:Matsumoto has ridden the bike since junior high.(松本さんは中学のころからその自転車に乗っています。)
【判定の根拠】 Aはseven yearsという数字+単位の語句があるため、手順2でforを選びます。Bはjunior highという特定の時期を指す語句があるため、手順3でsinceを選びます。
【比較例文】(編集部作成・2) A:Takahashi has handled the client for eight months.(高橋さんは8か月間その取引先を担当しています。) B:Takahashi has handled the client since his Osaka move.(高橋さんは大阪異動後も担当を続けています。)
【判定の根拠】 Aはeight monthsという期間の長さがあるため、手順2でforです。Bはhis Osaka moveという起点になる出来事があるため、手順3でsinceです。
【比較例文】(編集部作成・3) A:Sato has used this camera since she joined the club.(佐藤さんは写真部入部後もカメラを使っています。) B:Sato has used this camera for the past three years.(佐藤さんは、この3年間このカメラを使っています。)
【判定の根拠】 Aはshe joined the clubという主語+動詞の節が起点を表しています。学校文法では、このような節の形がsinceの起点用法の1つとして扱われます。Bはthe past three yearsという期間の長さがあるため、手順2でforです。
※本例文は編集部が作成したオリジナルです。教材からの転載ではありません。
間違えやすいパターン
forとsinceを取り違える場面の多くは、後ろに置く語句の種類を確認せず、日本語の「〜間」「〜から」だけで選んでいる場合です。
| やりがちな判断 | 正しい判断 | なぜずれるか |
|---|---|---|
| 期間の長さの語句の前にsinceを置く(since three years) | forを使う(for three years) | sinceの後ろは特定の時点を表す語句が基本で、期間の長さを表す語句とは組み合いません |
| 起点となる日付や出来事の前にforを置く(for last April) | sinceを使う(since last April) | forの後ろは期間の長さの語句が基本で、特定の時点を表す語句とは組み合いません |
| sinceの後ろの節(主語+動詞)をforでも使えると考える | forの後ろには期間の長さを表す語句を置く | forの後ろに節を置く形は、現在完了の期間表現では扱いません |
| 過去形や単純な未来の文でも、この基準がそのまま使えると考える | 現在完了の期間表現に絞って判断する | 学校文法では、現在完了以外の時制でのforの使い方は別に扱われるため、混同すると誤りが生じます |
4つの誤りはどれも、期間の長さか起点かを区別する前に、日本語の言い回しだけで語句を選んでいます。手順1に戻って、どちらを言いたいのかを言葉にしてから語句を選ぶと、この取り違えは防げます。
次に学ぶ論点:現在完了進行形の使い方へ
forとsinceの判断ができるようになったら、継続の意味を強く表す現在完了進行形の使い方も確認しておくと、期間表現の理解がつながります。continueのように「続ける」という意味をすでに持つ動詞との相性については、現在完了進行形の使い方で扱っています。
経験を表す現在完了の使い分けとして、have been toとhave gone toの違いも関連が深い論点です。主語が今どこにいるかで選ぶ判断と、forとsinceの判断は別の基準で動くため、混同しないよう別々に確認しておくと安心です。
現在完了とほかの時制がどう関わり合うかは、英語の時制の全体像で確認できます。
- 前提になる論点:現在完了形の使い方
- 次に学ぶ論点:現在完了進行形の使い方
- 分野全体の順番:英語の時制の全体像
まとめ
- forは期間の長さを表し、sinceは起点となる時点や出来事を表します。
- 期間の長さが分かっているときはfor、起点となる時点や出来事が分かっているときはsinceを選びます。
- sinceの後ろには、日付や出来事に加えて「主語+動詞」の節を置くこともできます(学校文法での扱い)。
- forの後ろに起点を示す語を置いたり、sinceの後ろに期間の長さの語を置いたりすると誤りになります。
- 現在完了以外の時制でのforの使い方は、本記事の判断基準とは別に扱われます。
本記事は英語学習を目的とした情報であり、個別の学習指導・答案添削ではありません。 試験制度・出題形式は変更されることがあります。受験の際は必ず公式の最新情報をご確認ください。 → 免責事項(/policy/)
最終確認日:2026-09-21

