英文法のつまずきとは何か 学び直しの進め方|英文法の地図

英文法のつまずきの原因と学び直しの進め方を解説する記事のアイキャッチ 文法項目別の解き方

英文法を学び直そうとして、どの分野から手を付ければよいか分からず止まってしまうことがあります。この詰まりは、英文法という広い範囲を一度に理解しようとし、分野ごとの入り口を分けていない一点から起きます。

この記事で分かること

  • 英文法の学び直しでつまずきが起きる3つの型
  • つまずきを1項目ずつ潰していく4つの手順
  • 時制・仮定法・品詞文型、それぞれの分野への進み方

対象:中学・高校の学校文法(学び直しの対象範囲)

英文法のつまずきとは何か

「英文法でつまずく」と一口に言っても、実際に止まる場所は分野によって違います。本記事では、時制・仮定法・品詞文型という3つの分野を対象に、つまずきが起きる場所を型として整理し、該当する解説記事へ進むための入り口を示します。

学び直しを始める人の多くは、参考書を1ページ目から通読しようとして、途中の1項目で止まり、その先に進めなくなります。止まる項目は人それぞれです。「どの分野の、どの型のつまずきか」を先に見分けられれば、参考書を全部読み直さなくても、必要な項目だけを個別記事で確認できます。

英語の時制については、すでに英語の時制の全体像 現在完了と過去形の関係で7つの論点の学習順をまとめています。仮定法と品詞・文型にも、仮定法の全体像 過去・過去完了・未来・wishの関係と英語の品詞・文型の全体像 品詞一覧と学ぶ順番があります。本記事は、3分野をまたいで、止まっている項目がどこに当たるかを見分けるための入り口です。

助動詞・比較・受動態・前置詞・接続詞といった分野は、本記事では扱いません。関係詞と、不定詞・動名詞・分詞の全体像は、関係詞の全体像 関係代名詞と関係副詞の学ぶ順番と不定詞・動名詞・分詞の全体像 準動詞の学ぶ順番にまとめています。

つまずくのはどこか 3つの型に整理する

英文法の学び直しで起きるつまずきを、編集部で3つの型に整理しました。統計を取った結果ではなく、時制・仮定法・品詞文型という3分野の解説記事を作る過程で共通して見えた構造です。

1つ目は、基準点を確認しないまま二択を選ぶ型です。現在完了と過去形のように、どちらも過去の出来事を扱う形が並ぶと、「今とつながっているか」という基準点を見ずに、雰囲気で選んでしまいます。時制の分野で起きやすい型です。

2つ目は、時制をずらす理由を飛ばして形だけ覚える型です。仮定法は、事実と違う内容を表すために動詞の時制を1段階ずらす仕組みを持ちます。この理由を飛ばして「ifがあれば過去形」のように形だけ覚えると、仮定法過去と仮定法過去完了の使い分けで止まります。

3つ目は、語尾や見た目だけで判断し、文中の働きを確認しない型です。品詞や文型の判断では、語尾の形が判断のヒントになりますが、それだけで即決すると、friendlyのように語尾が紛らわしい語で取り違えが起きます。

この3つの型は、時制・仮定法・品詞文型という3分野にそれぞれ対応しています。次の章では、自分がどの型でつまずいているかを見分け、該当の解説記事に進むための手順を示します。

つまずきを1項目ずつ潰す4つの手順

英文法の学び直しを、参考書の通読ではなく「つまずいた1項目を潰す」という単位で進める場合、次の4手順で該当の解説記事にたどり着けます。

英文法のつまずきを1項目ずつ潰す4つの手順を示した図

手順1:どの分野のつまずきかを特定する

止まっている英文の形に注目すると、分野を絞り込めます。過去の出来事や継続を表す表現なら時制、事実と異なる仮定を表す表現なら仮定法、語の並びや語尾に注目しているなら品詞文型です。分野が決まれば、確認する解説記事の範囲を絞り込めます。

手順2:つまずきの型を確認する

前の章で示した3つの型のうち、自分がどれに近いかを確認します。「今とつながっているか」を見ずに時制を選ぶなら基準点の型です。if節の形を覚えているだけで理由が説明できないなら時制をずらす理由の型、語尾だけで品詞を決めているなら語尾・見た目の型です。

手順3:該当する解説記事で判断の手順を確認する

分野と型が決まったら、番号付きの手順で判断の基準を示している解説記事に進みます。品詞文型の分野は、まず英語の品詞の見分け方 8品詞の役割の整理方法で語の分類を確認する段階です。そのうえで英語の文型の見分け方 SVOCの判断の手順、品詞問題の解き方 語尾と働きで判断する手順へ進みます。

仮定法の分野では、仮定法過去の使い方 現在の事実に反する仮定が起点です。続けて仮定法過去完了をわかりやすくに進みます。そのあと仮定法未来の使い方 were toとshouldの違い、wish構文の使い方 仮定法との関係を整理の順に、時制をずらす幅が広がります。

手順4:自作の確認問題で判断を再現できるか確かめる

解説記事にある確認問題を、手順を見返さずに解けるかで理解の定着を確かめます。次の章では、分野と型を見分ける練習として、編集部が作成した確認問題を2問置きます。

確認問題(編集部作成)

上の4手順のうち、手順1・2(分野の特定とつまずきの型の確認)だけを使って解ける分類問題を2問置きます。個別の文法判断そのものは、各解説記事の手順で確認してください。

【確認問題1】 次の英文を読んで、下線部の時制の選び方で迷った場合、どの型のつまずきに当たるか答えてください。

The number of visitors to the old temple has increased since last spring.

【解答】 時制の分野、基準点を確認しないまま二択を選ぶ型

【解説】 hasという現在完了の形と、増加が「今も続いている」ことを示すsince last springという語句がセットになっています。現在完了を選ぶ根拠は「今とつながっているか」という基準点です。この基準点を先に確認しないと、過去形との違いが分からなくなります。判断の手順は、時制分野ハブから読み進められる現在完了・過去形の解説記事にあります。

【確認問題2】 次の英文を読んで、if節の時制の選び方で迷った場合、どの型のつまずきに当たるか答えてください。

If the town had built a bridge, the two villages would not have grown apart.

【解答】 仮定法の分野、時制をずらす理由を飛ばして形だけ覚える型

【解説】 had builtという過去完了の形は、「橋を架けていたら」という過去の事実に反する仮定を表します。ifを見つけたら、時制を1段階ずらす理由を先に確認してください。had+過去分詞を選ぶのはその後です。「過去の事実と違う内容を表す」という理由を押さえておくと、仮定法過去との使い分けで迷いにくくなります。組み立ての手順は、仮定法過去完了の解説記事で確認できます。

※本問・本例文は編集部が作成したオリジナルです。過去問・教材からの転載ではありません。

間違えやすい罠:分野をまたいで起きる3パターン

3つの分野で共通して起きる取り違えを、表で整理しました。

分野やりがちな判断正しい判断なぜずれるか
時制過去の出来事だからとりあえず過去形にする今とつながっているかを先に確認する基準点を見落とすと、現在完了と過去形の使い分けが丸暗記になるため
仮定法ifがあれば過去形、が続けばhad+過去分詞と覚える事実と違う内容をどれだけの時間の幅でずらすかを先に考える形だけを覚えると、仮定法過去と仮定法過去完了の境目で止まるため
品詞文型語尾の形だけで品詞を決める文中でその語が担っている働きを先に確認する語尾は絞り込みの手がかりにすぎず、friendlyのような例外があるため

3つとも、目に入った形をそのまま覚え、その形が使われる理由や基準点を後回しにしている点で共通しています。分野をまたいで同じ落とし穴に気づけると、次に別の分野でつまずいたときも同じ見分け方を使えます。

次に学ぶ論点:3つの分野の入り口へ

止まっている項目がどの分野に属するかが分かったら、次はその分野の全体像ページから読み進めます。時制・仮定法・品詞文型のどの分野にも、学習順をまとめた分野ハブがあり、そこから個別記事に進む形です。

まとめ

  1. 英文法のつまずきは、時制・仮定法・品詞文型の3分野で、それぞれ違う型として起きます。
  2. 3つの型は、基準点を確認しない型(時制)、時制をずらす理由を飛ばす型(仮定法)、語尾だけで即断する型(品詞文型)です。
  3. つまずきを潰す手順は、分野の特定→型の確認→解説記事での手順確認→自作問題での再現確認、の4段階です。
  4. 3分野に共通するのは、形を覚えて理由や基準点を後回しにしている点です。
  5. 時制・仮定法・品詞文型のいずれも、分野ハブから個別の解説記事に進めます。

本記事は英語学習を目的とした情報であり、個別の学習指導・答案添削ではありません。 試験制度・出題形式は変更されることがあります。受験の際は必ず公式の最新情報をご確認ください。 → 免責事項(/policy/)

最終確認日:2026-09-21

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